IPO投資は初心者でも簡単に利益が出せる投資法です。
年間の全IPOを初値で売却した場合、公募価格以上になった勝率は平均して約9割にもなります。
IPOはブックビルディングに参加して抽選を行い、当選して購入できる権利がえられますが、当選して購入できれば勝率は約9割にもなるため人気がかなり高く、IPOは簡単に当選することが難しいのが現実です。
私もIPO投資を始めてから全然当選できなかったので嫌になった時期もありましたね。
当選しにくいIPOですが、当選確率を上げていく方法はあります。
もっと早く気付ければよかったのですが、当選確率をできるだけ上げれる方法を実践していき、確実に当選が増えてきました。決して特別な方法ではありません。
IPO投資は少しでも当選確率を上げて、抽選参加者の中で有利になることが当選への近道です。
ここでは当選確率を上げる基本的な方法を6つ紹介したいと思いますので、IPO投資を始めようとしている人や、まだ実践していない人は参考にしてみてください。
IPOの当選確率を上げる6つの方法
IPO取扱実績のある証券会社は全て口座開設
当然ですが、IPOの抽選回数を増やすことが当選確率を上げることになりますよね。
抽選回数を増やすには、IPOを取扱う各証券会社からの抽選参加をできる限り多くすることが基本です。
日本の証券会社は何百社とありますが、すべての証券会社からIPOの申込をできる訳ではありません。
IPOを取扱う証券会社はある程度決まっていて、その証券会社の中で主幹事と幹事になった証券会社からIPOの抽選に申込むことになります。
IPOを取扱う証券会社で、どこの証券会社が主幹事、幹事に決まるかは直前にならないとわかりません。
そのため、IPOの取扱が決まってから口座開設をしようとしても開設には少し時間がかかるため、抽選参加の期限に間に合わない事がほとんどです。
IPOの取扱実績がある証券会社の口座はすべて開設しておいて、待つ体制をつくり、IPOの取扱いが決まった主幹事、幹事からの抽選参加をできる限り多くすることで当選確率は確実に上がります。
IPO取扱い実績があるすべての証券会社の口座開設をするのは、手間と時間がかかり嫌になってきますが、当選できることを夢見て実践してみてください。
IPO初心者でこれから証券口座の開設を考えている人は、優先して口座開設するべき証券会社を紹介しているので、下記の記事も参考にしてみてください。
未成年口座からも申込
証券会社のなかで未成年口座からでもIPOの申込みができる証券会社があります。
親(親権者)が口座開設していれば、0歳から子供の口座開設ができるので、未成年口座からもIPOの抽選に参加すれば、その分抽選回数も増えて当選確率も高くなり、家族の多い人はかなり有利になってきます。
IPOの抽選に1人で参加するより、家族で2人、3人と参加すれば当選確率も2倍、3倍となりますよね。
しかしIPOの抽選参加時に前受金(必要資金)が必要な証券会社が大半なので、抽選参加を増やせば、それだけの資金も必要になります。
資金的に厳しい人は、前受金不要(資金不要)で抽選参加できる証券会社からの申込みだけでも参加したり、抽選配分の多い幹事だけに集中して抽選参加するなど、できるだけ当選率を上げる工夫をしてみてください。
主幹事の証券会社からは必ず申込
IPOの当選確率を上げるためにも主幹事に決まった証券会社からの抽選参加は重要です。
IPO株の割当は主幹事や幹事に決まった証券会社に割当られますが、主幹事が最も多く割当てられます。
実際の例として下記のIPO銘柄の割当株数を見てみましょう。
サイバー・バズ(7069)
証券会社 | 割当株数 | 割当率 | |
---|---|---|---|
主幹事 | 大和証券 | 618,600株 | 90.49% |
幹事 | SBI証券 | 23,700株 | 3.47% |
幹事 | マネックス証券 | 11,800株 | 1.73% |
幹事 | エース証券 | 11,800株 | 1.73% |
幹事 | いちよし証券 | 11,800株 | 1.73% |
幹事 | 岩井コスモ証券 | 5,900株 | 0.86% |
主幹事はIPOの割当株数が全体の80~90%になっていて、残りは複数の幹事に割当てられるようになり、この時点で主幹事が圧倒的に多くの株数を配分できる事がわかりますよね。
そのため、主幹事はIPOの当選口数が1番多くなって、必然的に当選確率も高くなるので、主幹事からの抽選は必ず参加することを念頭に置いておきましょう。
気付かれにくい委託幹事からの申込
『委託幹事』とは、裏幹事とも言われています。
委託幹事は、IPOの委託販売を希望して株数が割当られたり、主幹事や幹事になった同じグループの証券会社からIPOの販売を委託され、IPOの株数を割当られたりします。
委託なので割当株数は多くありませんが、委託幹事になった証券会社からもIPOの抽選参加ができるようになります。
主幹事や幹事のように正式に発表されないので気づかれにくいことが多く、そのためIPOの抽選参加者が少ない事にもなるので、競争率も低くなり以外に当選確率が高くなりやすい穴場的な証券会社になります。
委託幹事からIPOの抽選参加を申込みたくても、どの証券会社が委託幹事になりやすいかが分からないと困りますよね。
下記の表に委託幹事になりやすい証券会社をまとめましたので参考にしてください。
証券会社 | 備考 |
---|---|
auカブコム証券 | 同グループの三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの委託が多い |
岡三オンライン証券 | 同グループの岡三証券からの委託が多い |
SBIネオモバイル証券 | 同グループのSBI証券からの委託が多い |
松井証券 | 委託幹事になりやすい |
楽天証券 | 幹事も委託幹事にもなりやすい |
マネックス証券 | 幹事の実績は豊富。委託幹事も務めることがある |
DMM.com証券 | 2019年から委託幹事を始めたばかり |
ライブスター証券 | 委託幹事になりやすい |
むさし証券 | 委託幹事になりやすい |
GMOクリック証券 | IPO実績は少なめ。委託幹事を引受けることもある |
上記の委託幹事が把握できたとしても、各証券会社のホームページにいって委託幹事での配分があるか確認しないといけないので、結構な手間もかかってしまいます。
同じグループの証券会社が主幹事または幹事になったときに委託される事が多くなるので、同じグループの証券会社があるところはまだ、見つけやすくなります。
IPO投資は、「努力は報われる」事は大いにあるので、委託幹事の実績がある証券会社のホームページからマメに確認して委託があれば、できる限りIPOの抽選回数を増やして当選確率を上げる事を目指しましょう。
SBI証券はIPOチャレンジポイントも狙いつつ必ず申込
SBI証券からIPOの抽選申込は、必ず行うべき重要な証券会社です。
SBI証券のIPO抽選配分は抽選申込口数が多いほど当選の確率が上がるシステムで、すなわち資金が多い人ほど有利になります。
SBI証券では、10口 (1,000株) の申込だと10回の抽選が行われ、1口 (100株) の申込だと1回の抽選になり、当選確率は10倍の差になります。
そのため、資金が少なくて多くの口数を申込できない人は、人気IPOになるほど抽選で当選するのは難しくなります。
資金に余裕がある人は、抽選申込口数を増やして当選確率を上げましょう。
資金がないと抽選では当選しにくいSBI証券ですが、抽選に落選するたびにIPOチャレンジポイントが貯まっていき、このポイントを貯めていくと必ず当選できるようになる、夢のような素晴らしい制度です。
SBI証券からのIPO抽選参加は、IPOチャレンジポイント狙いでもすべて参加するべきですね。
もし、公募割れリスクのIPOに当選しても購入キャンセルのペナルティはないので、キャンセルすれば大丈夫です。
SBI証券は未成年口座からIPOの申込が可能なので、子供の口座からもIPOチャレンジポイントを貯めれば、その分IPOに当選できる数は増える事になります。
できるだけ多くのIPOチャレンジポイントを貯めていき、初値の高騰が期待できる優良IPOの当選を狙って行きましょう。
資金不要で抽選参加できる証券会社から申込み
IPOの申込を行う時に、IPO銘柄の必要資金を入金しないと抽選に参加できないところが多いですが、前受金(必要資金)不要で抽選に参加できる証券会社があるので、抽選時の資金を気にせずに抽選回数を増やすことができます。
このような証券会社がIPOの引受幹事になった時は、IPOの当選確率を上げるためにも必ず抽選参加するようにしましょう。
当然ですが、当選して購入する場合は購入資金が必要なので、購入申込期間内に入金できるように、資金繰りには注意してください。
前受金不要で抽選参加できる証券会社を下記の表で確認してください。
証券会社 | 入金タイミング |
---|---|
野村證券 | 購入申込する時に入金 |
岡三オンライン証券 | 入金締切日までに入金 |
松井証券 | 購入申込期間の最終日までに入金 |
いちよし証券 | 購入申込する時に入金 |
ライブスター証券 | 購入申込する時に入金 |
むさし証券 | 購入申込する時に入金 |
エイチ・エス証券 | 購入申込する時に入金 |
DMM.com証券 | 購入申込する時に入金 |
まとめ
IPO投資で当選確率を上げる基本的な方法を6つ紹介してきました。
- IPOの取扱実績がある証券会社は口座開設しておく
- 未成年口座からも抽選参加する
- 主幹事の証券会社からは必ず抽選参加する
- 穴場になりやすい委託幹事から抽選参加する
- SBI証券はIPOチャレンジポイントも狙い必ず抽選参加
- 前受金不要の証券会社から抽選参加する
IPO投資は当選すれば簡単に利益が出ます。
そのため、多くの人がその利益を得るためにIPO投資に参加しているので、簡単に当選できないのは納得ですね。
できる限り当選確率を上げるための努力をし、新しいIPOが出てくるたびに抽選参加を繰り返し、当選を願うのみです。
この地道な努力を続けていくことが、IPOに当選するための重要ポイントになります。