SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)は、業界最安水準で定評があり、株式投資やFXなど多くの商品を扱っているオンライン専用のネット証券です。
SBIグループであるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社の完全子会社となり、2021年1月1日に「旧:ライブスター証券」からSBIネオトレード証券へ商号変更になりました。
SBIネオトレード証券 (旧:ライブスター証券) は、創業から70年以上の歴史がある証券会社ですが、IPOの取扱いを本格的に参入したのは2017年からになります。
一般のIPO投資家には非常にありがたいIPOルールになっています。
ここではSBIネオトレード証券 (旧:ライブスター証券) のおさえておきたいIPOルールを中心に解説していきたいと思います。
SBIネオトレード証券の実績・特徴
SBIネオトレード証券 (旧:ライブスター証券) のIPO実績は、現在のところ主幹事を務めた事がなく幹事の実績もあまり多くありませんが、SBIグループになったことによって今後に期待したいところです。
年 | 全IPO | 主幹事 | 幹事 |
2017年 | 90社 | 0社 | 7社 |
2018年 | 90社 | 0社 | 4社 |
2019年 | 86社 | 0社 | 5社 |
SBIネオトレード証券の幹事実績は、今のところすべて委託幹事です。
委託幹事は、正式な発表がないため気付きにくい特徴があり、そのため抽選参加者も少なく大手ネット証券に比べて口座開設者数が少ないので、気づきにくい委託幹事になったときは抽選参加者も少なくなるので穴場になるでしょう。
SBIネオトレード証券は、前受金 (資金不要) で抽選参加できる証券会社の1つです。
初心者の人や資金的に多くの抽選に参加できない人にとって貴重な証券会社です。
未成年口座からのIPOの申込は可能ですが、未成年口座を開設するためにはジュニアNISA口座の申込も行うことが前提条件となっています。
一般IPO投資家にとってメリットしかないIPOルールになっているので詳しく見ていきましょう。
IPO抽選配分
SBIネオトレード証券では、IPOの割当てられた株数は100%抽選で配分されます。
預入資金の多さや、取引手数料を多く貢献している優良顧客などに対する 『裁量配分』はありません。
抽選方法も、1口座1票の「完全平等抽選」です。
抽選参加者に乱数を付与して機械的方法で完全ランダム抽選を採用しているため、全ての抽選参加者に当選チャンスがあることになります。
SBIネオトレード証券の1口座への当選数量は、できるだけ多くの人に配分できるように最低単元株数 (100株) の配分になっています。
IPO抽選参加ルール
資金不要で抽選参加
SBIネオトレード証券は、前受金 (必要資金) なしで抽選に参加できる証券会社です。
そのため、少額でのIPO参加者にとって抽選の機会を増やせて大きなメリットになりますし、資金移動などの手間もはぶけてかなりありがたいルールです。
抽選申込は、IPOの専用申込フォームにログインして抽選申込を行います。
資金入金のタイミング
入金タイミングは、抽選結果の確認後『当選』か『補欠当選』で購入申込を行うには購入代金を入金する必要があります。
購入申込期間に注意し、余裕をもって資金移動しましょう。
資金拘束のタイミング
購入申込をしてからSBIネオトレード証券が購入意思を確認後、翌朝のメンテナンス明けに資金拘束されます。
この確認の時に出金などで購入資金が不足していたら、当選キャンセル扱いになるので注意してください。
補欠当選での購入申込も同様に資金拘束され、繰上当選しなかった場合はメールおよびログイン後のお知らせ欄で結果がでた時点で資金拘束から解放されています。
重複申込の資金
抽選参加で資金は必要ないので、IPOの申込みが重なっても資金を気にせず重複申込が可能です。
当然ですが、当選すれば購入するために資金が必要になるので、その時の資金繰りは頭に入れておきましょう。
抽選結果
抽選結果は、『当選』『補欠当選』『落選』の3パターンです。
当選者と補欠当選者には、メールおよびログイン後のお知らせ欄で結果が表示され確認できます。
なお、落選者の場合は落選の結果が表示されないので、通知がなければ落選決定となります。
抽選は、公募価格決定日または翌営業日に行われます。
当選後の購入キャンセルのペナルティ
当選後の購入キャンセルのペナルティはありません。
人気のIPOに当選すればキャンセルすることはないと思いますが、微妙なIPOや急な株式市場の変化で公募割れの可能性がでてきたりしても、気にすることなく購入キャンセルできるのでありがたいですね。
購入申込
当選または補欠当選の結果を確認後、SBIネオトレード証券のIPO専用購入画面にログインして、購入か辞退の意思表示を行います。
購入申込を行う前に購入金額を入金しておく必要があります。
購入申込完了後に、SBIネオトレード証券が購入資金の確認を行うので、この時に出金などで購入資金が不足していたら、当選キャンセル扱いになるので注意してください。
補欠当選は繰上当選の購入申込になるので、繰上当選すればそのまま購入になります。
なお、IPOの売却は上場日の5:30から注文が可能です。
まとめ
- IPO実績は委託幹事が多く穴場
- IPO割当て株数は100%抽選配分
- 1口座1抽選の完全平等抽選
- 前受金 (必要資金) なしで抽選参加が可能
- 入金タイミングは購入申込時
- 当選後の購入キャンセルのペナルティはなし
- 未成年口座からのIPOの申込が可能 (ジュニアNISA必要)
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)のIPOルールを解説してきました。
IPO取扱い実績は多くありませんが、今後の取扱い増加に期待したいですね。
IPOの抽選に資金不要で参加できることは、抽選の機会を増やすためにも非常にありがたいルールです。
しかも、すべての人に平等の当選チャンスを与えるルールになっている点も、数少ない重要な証券会社の1つです。
SBIネオトレード証券では未成年口座からのIPOの申込みができますが、ジュニアNISAの開設が前提条件となっているため口座開設が可能な人は、抽選回数を増やして当選確率を上げるためにも、家族からの申込みも考えてみてはいかがでしょうか。