IPO株を購入するためには、抽選に参加して当選しなければ購入できません。
基本、購入代金相当の資金を入金しないと抽選に参加できない証券会社が多いです。
IPO投資に資金をどれだけ準備できるかは人それぞれですが、少額資金でIPOに参加している人にとっては、IPOが重なったりして資金的に厳しくなったりと困ることが多いですよね。
しかし、IPOの抽選に資金不要で参加できるありがたいルールを設けている証券会社があるので、抽選回数を増やして当選確率を上げるために、これから紹介する証券会社からは必ず抽選参加することが必須でしょう。
資金不要でIPO抽選参加の注意点
IPOの抽選に資金不要で参加できることは、メリットしかなく非常に魅力的なルールですよね。
しかし、注意しておかなければいけないこともあるので、以下のことは念頭においておきましょう。
購入申込は資金が必要
当然ですが、資金不要で抽選参加して当選したら、購入するためにはIPOの購入資金が必要になります。
資金不要でIPOを購入できることでは無いので、当選した時の資金は準備できる状態にしておきましょう。
購入申込期限に注意
資金に余裕がない限り資金不要で抽選参加する分の資金は、抽選参加時に資金が必要な証券会社に資金をまわして抽選参加することがほとんどだと思います。
そのため、資金不要で参加した証券会社で当選した場合、他で抽選参加している証券会社から資金を出金し、当選した証券会社に入金する必要があります。
この資金移動に時間がかかるため、当選したIPOの購入申込期限に間に合うように、早い対応が必要になります。
購入申込期間内に購入申込できなかった場合は、購入辞退扱いになります。
証券会社によって、購入申込期間が短かったり、入金締切日があったりするので注意してください。
IPOの抽選が資金不要で参加できる証券会社8社
野村證券
野村證券は日本で最大手の総合証券会社で、IPOの取扱い実績や主幹事を引き受ける数もトップクラスです。
その野村證券は、資金不要でIPOの抽選に参加できる証券会社の1つです。
IPOの主幹事になる機会もトップクラスの証券会社に、資金不要で抽選参加できることはかなり期待が膨らみ魅力的ですよね。
野村證券の当選は、1回当選して利益をだせています。
しかし、口座開設数も2019年12月末時点では533万口座とトップの多さで、IPOの抽選も資金不要で参加できることも重なり、IPOの抽選は競争率がかなり高くなっていると思われるので、なかなか当選しにくいイメージもあります。
ただ、IPO投資ではIPOの割当てが1番多い主幹事からの抽選参加は必須になり、しかも資金不要で抽選参加できる野村證券の口座は間違いなく必要でしょう。
野村證券の詳しいIPOルールを知りたい人は、下記の記事を参考にしてみて下さい。
いちよし証券
いちよし証券は、店舗型の知名度はあまり高くありませんが、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
IPOの取扱い実績も多く、主幹事になることもあります。
いちよし証券では、インターネットでの取引サービスは無く、『店舗』か『電話』での取引となっています。
以前は、IPOの抽選参加も電話での申込しかできなくて、人気のIPOのときには電話がつながらない状態が続き、抽選申込にたどりつけなかった事を思い出します。
しかし、2018年10月からインターネットからもIPOの抽選申込ができるようになったので、抽選申込にたどりつけない事態はさけれるそうです。
なお、インターネットからの抽選申込ができるだけで、当選後の購入申込や売り注文は、電話でしか受け付けていません。
いちよし証券の当選は、インターネットからの抽選申込で、1回当選して10万円以上の利益を出せました。
当選後の申込み方法などは少し面倒になりますが、面倒を理由に当選の機会をなくすことはできませんね。
IPO取扱実績も多く主幹事も務めることがあるので、いちよし証券の口座は必要です。
いちよし証券の詳しいIPOルールも、下記の記事を参考にしてみて下さい。
松井証券
松井証券は、歴史の長い老舗のネット証券で、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
以前は、IPOの購入申込期間後に抽選が行われる『後期型』を採用していたため、抽選時には購入資金の入金が必要でしたが、2018年9月からブックビルディング申込期間後に抽選が行われる『前期型』にルール変更され、抽選時も資金不要で参加できるようになりました。
IPOの幹事になる実績も増加傾向で、IPOの配分率も一般投資家にとってありがたいものとなっています。
松井証券は、未成年口座からもIPOの申込みが可能なので、家族みんなで抽選に参加して抽選回数を増やせば、当選確率が上がることにつながりますね。
松井証券の詳しいルールは、下記の記事で解説していますので参考にしてみてください。
岡三オンライン証券
岡三オンライン証券は、岡三証券グループのネット証券で、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
岡三証券とは名前が似ていて間違われやすいですが、同じグループの別会社になり、IPOのルールも全く違うので注意してください。
岡三オンライン証券のIPO実績は、同じグループの岡三証券からIPOの販売を委託される『委託幹事』がメインです。
委託幹事はIPOの取扱いに気づかれにくいため、穴場的な証券会社といえるでしょう。
未成年口座からのIPO申込も可能です。
そのため家族の多い人は資金不要で抽選回数を増やせて有利にるので、当選確率を上げるためにも家族で抽選参加していきましょう。
岡三オンライン証券は、抽選に当選してから入金期限までのタイムスケジュールがかなり短くなっていますので注意してください。
下記の記事で、岡三オンライン証券のIPOルールを解説してるので参考にしてください。
むさし証券
むさし証券は、知名度は高くありませんが店頭証券としては歴史が長く、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
IPOの取扱実績は多くありませんが、口座開設数は少ないので抽選の競争率も必然的に低くなり穴場の証券会社といえます。
IPO投資で当選確率を上げるためには、抽選の機会を増やすことが重要になってきます。
むさし証券はIPO抽選に資金不要で参加できるので、口座をもたない理由はないでしょう。
下記の記事で、むさし証券のIPOルールを詳しく解説していますので、参考にしてください。
エイチ・エス証券
エイチ・エス証券も、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
IPOの取扱い実積はあまり多くありませんが、たまに主幹事を務めることがあり、その時は当選の確率も高くなるので穴場になるでしょう。
エイチ・エス証券はポイント制度が導入されていて、1回目に行われる抽選は『完全平等抽選』、2回目に行われる抽選は、貯めたポイントを多く使用することによって当選確率が上がる『優待抽選』の2種類の抽選を採用しています
エイチ・エス証券のポイント制度は、ポイントが貰える条件と使いどころが悩みどころです。
私と妻は、新規口座開設で1,000ポイント貰ったポイントで、優待抽選に申込みしましたが、当選にはいたりませんでしたね。このポイント以外は保有していません。
資金不要でIPOに抽選参加できるので、当選確率を上げるためには、必要な証券会社です。
エイチ・エス証券のIPOポイント制度やIPOルールも、下記の記事で解説しているので参考にしてください。
SBIネオトレード証券 (旧ライブスター証券)
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券)は、手数料の安さが業界でトップクラスのネット証券で、2017年1月からIPOの取扱いを開始したのでIPOの実績は少ないですが、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
SBIグループであるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社の完全子会社となり、2021年1月1日に「旧:ライブスター証券」からSBIネオトレード証券へ商号変更になりました。
SBIネオトレード証券での幹事は、委託幹事を引き受けることが多いので、IPOの取扱いがあるか分かりにくいため、穴場的な証券会社になります。
以前は、お問合せフォームからメールでIPOに申込みする方法だったので、ちゃんと申込みができているのか不安でしたが、現在では、IPOの申込み専用ページからの申込みに変更になりました。
SBIネオトレード証券は、未成年口座からIPOの申込みも可能になっています。
しかも、IPOの配分は100%抽選に配分してくれるので、家族分の抽選が多いほど有利になり、当選確率を上げるためにも貴重な証券会社でしょう。
IPOルールも詳しく解説していますので、下記の記事を参考にしてください。
DMM.com証券
DMM.com 証券は、2018年4月から株式取引のオンラインサービス『DMM 株』を始めたDMMグループのネット証券で、IPOの抽選に資金不要で参加できる証券会社の1つです。
IPOの取扱いは2019年2月からの参入なので、まだIPOの実績は多くありませんが、IPOに対しての口座開設者は少ないと思われるので穴場的な証券会社でしょう
未成年口座からIPOの申込みも可能なので、資金不要での抽選参加を利用して家族みんなで抽選申込を行えば、それだけ当選の期待も高くなってきますね。
DMMグループのサービスを強みにして、これから個人投資家にも有益なIPOのサービスを期待したいですね。個人的にはSBI証券のIPOチャレンジポイント的なサービスを望みたいです。
DMM.com証券のIPOルールも、下記の記事で参考にしてください。
まとめ
以上、資金不要でIPOの抽選参加ができる証券会社を8社紹介してきました。
これらの証券会社は、IPO投資にとって資金的にメリットでしかありませんが、誰でも抽選参加できることで競争率は高くなっているとも言えます。
実際、口座開設数トップで主幹事の実績も多い野村證券では、かなりの競争率になっているのが現状です。
しかし、抽選参加しないと当選することもなく、IPO投資で利益を上げて行くには地道にコツコツと抽選参加して、どれだけ抽選の機会を増やせるかが、当選への近道になると思います。
ミツアキも経験してきましたが、地道の努力で当選の確率は確実にあがってきました。
始めたころは、証券会社のIPOルールも全くわからず2つぐらいの証券会社から申込をしていたので抽選の機会をなくしていたことがくやまれます。
今では、IPOの取扱いがある20以上の証券口座から抽選に備えて、IPOの取扱いになった証券会社からできる限り多く申込をするようにしています。
現在のところは、紹介してきた証券会社の口座開設費がかかったり、口座の維持費がかかることもないので、今後のIPOに備えて口座開設しておくのがいいでしょう。